過去と未来に囚われるな
いきなり当たり前な事から書き出してしまうのですが、時間軸で考える『過去』とは、『今』よりも前の事になります。
そして『未来』とは『今』よりも先の事になります。
この『過去』と『未来』が少し厄介で、人は『過去に後悔し、未来に不安になる』という事をしがちです。
例えば、過去の後悔だと
- 幼少期にこんな嫌なことがあった
- この前、こんな失敗があって落ち込んでいる
- 以前に知人に言われたことを、まだ根に持っている
また、未来への不安は
- できるはずがない
- きっと失敗するに違いない
- 何をやっても、きっとうまくいかないんだ
と、まだやってもいない事に不安を抱きます。
過去にも未来にも共通点があります。
それは、『経験』です。
過去に失敗した『経験』
うまくいかなかった『経験』
やったことで辛い思いをした『経験』
この過去の『経験』を、これから迎える未来にあてはめ
- 過去に失敗したんだから、今回も失敗するだろう
- 前にうまくいかなかったんだから、今やっても同じ結果なはず
- あんな辛い経験は2度としたくない
と、やってもいない、どうなるかもわからない未来に向けて、自分で不安を作り出してしまうのです。
気持ちはとてもよく分かります。
僕も、未来に向けて何も不安がないかといえば噓になりますし、過去の失敗を思い返して一歩を踏み出す事が億劫な時もあります。
しかし、人の成長は過去の失敗から学び、次はどうすればうまくいくのかを考え行動し乗り越える事しかないと思っています。
過去に起こった事実は変えられませんし、コントロールできません。
でも起こった事実を、どう捉えるかは自分でコントロールできます!
例えば、僕の過去の失敗例は山ほどありますが、営業の仕事をやっていた時に、お客様に商品を販売する際に、一桁間違えて見積もりを出して販売までしてしまった事があります。
気づいた時には後の祭り。
会社に損害を出してしまい、その時はめちゃくちゃ怒られ、めちゃくちゃ落ち込み、二度と営業をやりたくないとまで思いましたが、その失敗を次に活かし、同じ失敗は繰り返さなくなりました。
そしてこの話は、当時は全く笑えない話ですが、今では笑い話として話すことができます。
また、幼少期のころは僕はイジメを受けていました。
その時は絶望の毎日でしたが、その経験があるからこそ、僕は同じ環境にいる人や、その気持ちを理解することができます。
この出来事も、辛い過去の経験だけで終わらせるのではなく、起こった過去は変えられないけど、その経験をどう捉えるかは自分で選ぶことはできます。
未来に対しても同じです。
正確な未来を知ることは誰にもできません。
それなのに、まだ起きていない出来事に対して不安になるのは、自分が『不安』を選んでいるだけです。
過去が辛かったからと言って、未来も辛いとは限りません。
逆に、過去が楽しかったからと言って、未来も変わらずに楽しいかは分かりません。
結局は、『今、この瞬間』の連続なのです。
『今、この瞬間』が辛いと思っていたら、未来は辛いままですし、過去も辛い記憶しか残りません。
逆に『今、この瞬間』を楽しいと思えたら、未来も楽しくなりますし、過去も楽しい記憶しか残りません。
例えば、今日1日が楽しかったとします。
翌日になれば、昨日は楽しい1日だったと思えます。
それが1週間続けば、楽しい1週間だったとなります。
その積み重ねが、1ヶ月・1年・10年・50年と続けば、『なんと楽しい人生なんだ!』となります!
そう考えたら、『今、この瞬間』を楽しいと思える連続にしていくことで、『1分』を『1時間』を『1日』を『1週間』を『1ヶ月』を『1年』を『10年』を、楽しい過去にしていけるのではないでしょうか?
ではまた!
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